感染源はゴーストタウン 搬送は隔離ボックス 新型肺炎

中国で拡大する新型肺炎の脅威。
外務省は、感染症危険情報をレベル3に引き上げ、渡航中止勧告を出すと表明した。

春節休みに入った北京の空港。
行列を作る人たちほぼ全員が、マスクをしている。

民族の踊りや、きらびやかなイルミネーションなど、例年、華やかなムードで盛り上がる中国の旧正月。

「世界一の大移動」とも呼ばれる帰省ラッシュでは、2019年、マスクをする人は目立っていなかった。

ところが2020年は、新型肺炎により状況が一変。

2020年は、ここ数日のうちに、マスクをした市民が急増している。

この事態を招いた新型コロナウイルスの発信源とされる、中国・武漢。

24日朝、現地の日本人駐在員がマンションから撮影した映像。
人影は映っておらず、まるでゴーストタウンと化した街のよう。

春節中の休日出勤で、オフィスに向かった中国人女性は「バス停も…バスもないし、タクシーも来ない。この道はいつも渋滞していたのに、今、車が全くない。どうやって会社に行けばいいの?」と話した。

何とか会社近くまで来た女性は、ひと言…「遅刻だわ…」。

発症者が急増する新型肺炎。

ネットでは今、病院などで人が突然倒れる動画が拡散している。

23日、空港が閉鎖になる直前に武漢を脱出した日本人駐在員によると、「(空港閉鎖は)もう急な話だった。知り合いの病院関係者の話だと、『2週間前から病院は大変な状況になっていた』と」と話した。

一方、今も武漢にとどまる日本人男性は、「ガソリンスタンドも閉鎖されています。もうそろそろ使えないと思います、車も」と話した。

影響は、武漢以外にも広がっている。

感染拡大を防ぐため、北京では縁日など、多くの人が集まる春節のイベントの中止が相次ぎ決定。

上海ディズニーランドも24日、「25日から当面の間閉園する」と発表した。

中国・福建省の空港で目撃されたのは、黒い服の空港スタッフが運ぶ、巨大な隔離ボックス。

武漢からフィリピンに向かう中国人男性に、37.4度の高熱が確認されたため、男性はボックスに収容され、その後、救急搬送された。

春節のお祝いムードとは程遠い緊張の中で、中国は新たな年を迎えようとしている。

中国本土での死者26人、発症者800人以上。

新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るう中、春節休みの中国人旅行客を受け入れる東京・羽田空港では…。

上海からの便が到着し、中国からたくさんの人が続々と入国。
ほとんどの人がマスクを着用していた。

国交省は24日から水際対策を拡大。
中国から来る全ての航空便とクルーズ船を対象に、健康カードの配布や体調不良の申告を促すアナウンスを実施している。

武漢市から来た観光客「これ(健康カードは)渡されました。(熱があれば申し出る?)もちろん」

中国から来た観光客「(健康カードを読んだ?)読んでいない。読まなくても十分気をつけている」

2019年の春節では、およそ72万人が中国から日本へ。
その日本でも感染者が相次いでいる。

24日未明、国内2例目となる感染者を確認。
厚労省によると、感染者は武漢市に住む40代の男性で、現在、東京都内の病院で入院していることが明らかになった。

厚労省の会見「飛行機で来られた時には、症状が落ち着いていたと。検疫所でのサーモグラフィーでは引っかかっていない」

男性は1月14日から発熱があり、15日と17日に中国の医療機関を受診。
その後、症状が落ち着いたため、19日に日本を訪れたが、20日と22日に国内の医療機関を受診したところ、肺炎の症状がみられ、新型コロナウイルスの感染が確認された。

さらに、国内3例目となる感染者の疑いも。

北海道・千歳保健所によると、その人物はやはり、中国・武漢市から千歳市を訪れていた30代の女性旅行者。

女性は成田空港を経由し、23日、新千歳空港に到着し、市内の宿泊施設に滞在。

しかし、高熱や歯の痛みなどを訴え、24日未明、救急車で市内の病院に搬送された。

検体は東京の国立感染症研究所に送られ、新型コロナウイルスによる肺炎かどうか、25日には判定結果が出る見通し。

1週間に及ぶ春節休み。
わたしたちは、どのような心構えでいればよいのか。

獨協医科大学・増田道明教授「到底、対岸の火事と考えることはできない。通常のインフルエンザ対策と同様で、マスクの着用をするとか、手の消毒や手洗いをまめに行うこと。必要ない時に人混みに行くのを避けるとか、そういったことは必要が出てくると思う」

今回の事態を受け、外務省は24日付で武漢市を含む湖北省の感染症危険情報レベルを3に引き上げ、渡航中止勧告を出すと発表した。

(2020/01/24)

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